こんにちは!
フードケア介護食シェフ鹿子生(かこお)です。
本日は流動食にとろみをつける新しい方法のご提案です!
世界初ではないでしょうか?(笑)
「流動食にはとろみがつきにくい」と、弊社にはよく問合せがあります。
確かに、とろみ調整食品を使用しても、とろみが安定するまでに20〜30分程時間がかかります。
しかしこの方法を使用すれば、時間をかけず!簡単に!流動食にとろみをつけることができます!
今回は弊社製品の「エプリッチドリンク」を使用して、方法をお伝えしていきます。
※弊社では、エプリッチドリンクを流動食ではなく「栄養補給飲料」と呼んでおります。本ブログでは一般的な流動食の使用も想定し、流動食と表現しております。
作り方
一言でお伝えすると、
「流動食」と「お粥ゼリー」をミキサ―かけて、まとめる!という方法です。
なかなかイメージし難いと思いますので、まずは作り方をご覧ください。
材料(約1人分)
エプリッチドリンク | 1本(125ml) |
お粥ゼリー(スベラカーゼ粥) | 62.5g(エプリッチドリンクの半量) |
お粥ゼリーの量でかたさが変わります
動画では、お粥ゼリーを流動食の半量で調理するご提案をしましたが、
お粥ゼリーの量によって出来上がりのかたさを調整することができます。
※お粥ゼリーの量が増えるほど、よりゼリーっぽい性状になります。
出来上がりの様子は?
出来上がりの様子は動画でご覧ください。
ご覧の通り、ペースト食(学会分類2021(食事)コード2相当)に近い性状です。
食感は「離水の少ないゼリー飲料」のようです。
とろみ調整食品の代替としてお粥ゼリーを使用するメリット
今までにない、斬新な方法かと思いますが、この方法のメリットは以下の点が上げられます。
①簡単!
とろみつけやゼリーを調理する時に必要な細かい計量はいりません。
流動食とお粥ゼリーを混ぜる。それだけです。
②時間がかからない
とろみ調整食品を使用すると、とろみがつくまでに20〜30分近く時間がかかります。
しかし、この方法ならミキサ―にかけたらすぐに出来上がりです。
おまけ
実はこのお粥ゼリーと料理(食材)を混ぜる方法には「加水ゼロ式調理法」というネーミングがあります!
加水ゼロ式調理法は「お料理」と「お粥ゼリー」をミキサーにかけるだけで簡単に作れるペースト食の新たな調理法です。
今回の方法は、加水ゼロ式調理法を応用してみました。
詳しくは加水ゼロ式調理法特設ページをご覧ください。
まとめ
実際に社内で試食会を実施した際に出た意見は、以下の通りです。
・お粥ゼリーと混ざり流動食の甘さがマイルドになって食べやすい。
・「お粥ゼリーと混ぜるなんて」・・・と思ったけど予想外の美味しさにびっくり。
・おやつにアレンジできそう。
・とろみ調整食品でとろみをつけるより※いい物性。
※付着性も低くとろみ調整食品同様、またはそれ以上にまとまり感がある。
本当に大丈夫?とためらってしまう方法かもしれませんが、お粥ゼリーをつくられている方は
ぜひ1度だまされたと思ってお試しください!(笑)
作成:2023.0307 鹿子生・狩野
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